freee無料プラン(プラン未契約)で使える機能一覧
freeeに無料登録すると「プラン未契約」の状態になる。管理画面には入れるし、いくつかの機能は普通に使える。僕も最初は「これ、無料のままでいけるのでは?」と思った。
無料プランで使える主な機能はこのあたり。
- 仕訳の登録(取引の入力)
- 銀行口座・クレジットカードの連携設定
- 確定申告書の作成画面へのアクセス(途中まで)
- レシート画像のアップロード(月5枚まで)
- チャットサポート(最初の1週間のみ)
仕訳の入力ができるのは大きい。つまり、年間を通してコツコツ入力しておくこと自体は無料でできる。ここが後で効いてくる。
無料プランで「できそうでできない」こと3つ
問題はここから。無料プランには、使ってみて初めてわかる壁がある。
1. 確定申告書の出力・印刷・電子申告ができない
これが最大の罠。確定申告書の作成画面までは進めるのに、最終出力ができない。「あと一歩」のところで課金を求められる。僕はこれに引っかかって、慌てて課金した経験がある。
具体的に言うと、確定申告書の作成ステップは順番に進めるようになっていて、基本情報や収支の入力画面までは操作できる。ところが、最後の「確認・出力」のステップで「有料プランに登録してください」という表示が出る。ここまで入力に時間をかけた後にこれを見ると、精神的ダメージが大きい。
2. 帳簿データが直近1ヶ月分しか表示されない
入力したデータ自体は保持されているが、画面上で見られるのは直近1ヶ月分だけ。半年前の仕訳を確認したくても見られない。確定申告前に1年分を振り返りたい時、これはかなり不便。
「1月の外注費をいくらで入力したっけ?」と思って確認しようとしても、今が12月なら見られない。自分の入力したデータなのに見られないというのは、正直ストレスがある。
3. サポートがほぼ使えない
チャットサポートは最初の1週間だけ。メールサポートは対象外。つまり、操作方法がわからなくなっても自力で調べるしかない。会計ソフトが初めての人にとっては、これが地味にきつい。
ヘルプページは見られるので「画面のどこを押せばいいか」くらいは調べられる。ただ、「この取引の勘定科目はどれが正しい?」「按分率の設定方法がわからない」といった個別の質問には答えてもらえない。
無料プランの管理画面は実際どうなっているか
2024年1月以降、freeeのプラン未契約状態は以前よりも制限が強化された。僕が実際にログインして確認した範囲では、以下のような状態になっている。
まず、ログイン直後のダッシュボードは表示される。ただし、左メニューに表示される項目がかなり限定されている。「取引」メニューから仕訳入力はできるが、レポート系の機能(収支レポート、損益レポートなど)は有料プラン限定。
2024年1月以降の変更で特に影響が大きいのは、仕訳データのCSVエクスポートも実質的にできなくなったこと。以前は無料プランでもCSVで書き出してバックアップを取る方法があったが、現在はこの手段も使えなくなっている。つまり、無料プランのまま手元にデータを残しておく方法が基本的にない。
ただし、有料プランを契約した瞬間に状況は一変する。
有料プランに上げた瞬間に何が変わるか
スタータープランに上げると、左メニューに全機能が一気に表示される。収支レポート、損益レポート、試算表、確定申告の作成・出力。「これが最初から見えていたら、もっと効率的に使えたのに」と毎回思う。
特に大きいのが、1年分の仕訳データが全部見られるようになること。無料プランでは直近1ヶ月分しか表示されなかったデータが、有料プランに切り替えた瞬間にすべて閲覧・編集できるようになる。データ自体はfreee側で保持されていたので、消えてはいなかった。「見えるようになる」だけ。
僕は毎年この瞬間に「課金してよかった」と思う。1年分の仕訳を一覧で確認して、入力ミスがないかチェックして、確定申告書を出力する。この一連の作業が、有料プランにした瞬間から一気にできるようになる。
無料プランのまま粘る方法
とはいえ、完全に無料プランが使えないわけではない。「無料で入力、課金は最小限」にする方法がある。
仕訳入力は無料で続けて、確定申告の時だけ1ヶ月課金
これが最もコスパの良いルート。年間を通して無料プランで仕訳を入力しておき、確定申告の時期だけスタータープランを月払いで契約する。コストはスターター月払いの1,480円(税抜)だけ。
具体的な手順や他社との比較は、こちらの記事にまとめている。
データが1ヶ月しか見られない問題への対処
2024年1月以降、freeeのプラン未契約状態では利用できるメニューが大幅に制限され、仕訳データのCSVエクスポートも実質的にできなくなった。つまり、無料プランのままデータを手元にバックアップしておく方法は基本的にない。
対処法はシンプルで、有料プランを契約すれば過去のデータはすべて閲覧・編集できるようになる。データ自体はfreee側で保持されているので、確定申告の時に1ヶ月だけ課金すれば、1年分の仕訳データを一括で確認できる。
どのプランを選ぶべき?判断フローチャート
freeeで課金するかどうか、どのプランにするかは、自分の状況で判断できる。
白色申告で仕訳が少ない場合
正直に言うと、白色申告で仕訳件数も少ないなら、freeeにこだわる必要はない。やよいの白色申告オンラインなら、フリープランで機能制限なし・永年無料で確定申告まで完結する。
白色申告で会計ソフトが必要かどうかの判断については、こちらの記事で詳しく書いている。
青色申告で免税事業者の場合
freeeスタータープランで十分。月払い1,480円(税抜)。年間契約なら月あたり980円(年額11,760円・税抜)になるが、確定申告の時だけ使うなら月払い1ヶ月の方が安い。
消費税申告が必要な場合(課税事業者)
スタータープランでは消費税申告に対応していない。課税事業者やインボイス対応が必要な場合は、スタンダードプラン(月払い2,680円/月・税抜、年払い月あたり1,980円)が必須になる。
この価格帯だと、年間契約の方がトータルでは安い。年払い23,760円(税抜)に対して、月払い2ヶ月だけでも5,360円。確定申告に2ヶ月かかる場合は年払いとの差が縮まってくる。
スターターとスタンダード、もう少し詳しく比較
消費税申告の対応・非対応以外にも、スターターとスタンダードには違いがある。判断材料として主な差をまとめておく。
| スターター | スタンダード | |
|---|---|---|
| 月払い | 1,480円 | 2,680円 |
| 消費税申告 | 非対応 | 対応 |
| レシート画像 | 月5枚 | 月10GB |
| メンバー招待 | 1名まで | 3名まで |
| サポート | メール・チャット | 優先チャット・メール |
※料金はすべて税抜。2026年3月時点の情報です。
スターターとスタンダードの詳しい比較は、こちらの記事で判断基準をまとめている。
レシート画像の枚数制限は、経費の種類が多い人には意外と効いてくる。スターターの月5枚では、レシート撮影で領収書管理をする運用は現実的に厳しい。レシート撮影をメインの入力手段にしたいなら、スタンダードの月10GBの方が実用的。逆に、レシート撮影を使わずCSVインポートや手入力で済ませるなら、スターターで問題ない。
よくある疑問
無料プランで入力したデータは課金後にちゃんと残ってる?
残っている。無料プランで入力した仕訳データは、freee側のサーバーに保持されている。有料プランを契約した瞬間に、過去に入力したすべてのデータが閲覧・編集できるようになる。「無料で入力→確定申告の時だけ課金」という使い方が成り立つのは、このデータ保持の仕組みがあるから。
お試し期間が終わったら自動的に課金される?
されない。freeeの場合、有料プランを自分で契約しない限り、プラン未契約(無料)の状態が続く。「いつの間にか課金されていた」という心配はない。ただし、有料プランを月払いで契約した後は自動更新になるので、解約しないと翌月も課金される。ここは混同しやすいので注意。
freeeとマネーフォワード、無料プランはどっちがマシ?
どちらも事業所得の確定申告書を出力できない点は同じ。正直、「無料プランの使い勝手」だけで比較するなら大差ない。白色申告なら、freeeでもMFでもなく、やよいの白色申告オンライン フリープランが機能制限なし・永年無料で最も使いやすい。青色申告なら、freeeとMFのどちらかを確定申告の時だけ月払いで使うのが現実的。その場合、MFパーソナルミニ(1,280円/月)の方がfreeeスターター(1,480円/月)より200円安い。
まとめ:freee無料プランは「入力専用」と割り切る
freeeの無料プランは、「年間を通して仕訳を入力するためのツール」と割り切るのが正解。確定申告の時だけ1ヶ月課金して、終わったら解約。これが最もコストを抑える使い方になる。
マネーフォワードの無料トライアルの制限については、こちらの記事を参考にしてほしい。
「そもそも確定申告だけ安く済ませたい」という場合は、3社の最安ルートを比較したこちらの記事も参考にしてほしい。
この記事の情報について
この記事は、筆者(中村恒一)が個人事業主として会計ソフトを利用・比較した体験をもとに書いています。税務アドバイスを目的としたものではありません。税制度や控除に関する判断は、必ず税理士や税務署にご確認ください。
記事内の料金・機能情報は2026年3月時点のものです。最新の情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
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